高崎協会

 高崎市バドミントン協会のあゆみ

 昭和47年4月に会員184名で発足をした高崎市バドミントン協会(以下「本協会」と記す)は、順調に発展を遂げ、平成13年度末には会員が655名までに増加した。そして、平成14年度に創立30周年を迎え、高崎市教育委員会教育長砂田威夫氏、群馬県バドミントン協会副会長湯沢市郎氏、群馬県バドミントン協会理事長神澤暁氏、高崎市体育協会長荒瀬宏氏をはじめとする来賓をお迎えして盛大に「創立30周年記念式典」を挙行した。また、「創立30周年記念バドミントン大会」の開催や「創立30周年記念誌」の発行等の大きな事業を無事終えることができ一つの節目となった。ここではその後の本会の活動について記しておきたい。

1 平成10年代後半 (2004~2007)
(1)会長に小林克史氏、理事長に安藤則夫氏の新体制へ
平成17年度定期総会が開かれ、ご勇退された第3代目会長本田誠氏の後任として、創立以来永年に亘って理事長を務められた小林克史氏が、出席者全員の賛成で第4代会長に推挙された。そして、理事長の後任には、創立30周年記念事業で中心的な活躍をした副理事長の安藤則夫氏が全会一致で新理事長に選出された。また、長年運営本部長として事務局を務めた小林美明氏が副理事長に選出され、後任には吉岡和雄氏が選出されて事務局を引き継ぐことになり、全体として若返った新しい体制になった。
(2)審判員の派遣
 平成17年5月25~26日に高崎市浜川体育館においてJR東日本バドミントン大会が開催された。本協会所属のJR東日本高崎支社バドミントン部の予てからの要請に応えて、2日間に亘り本協会役員及び会員が審判員として大会運営の協力にあたった。
(3)全国シニア選手権大会で活躍
 本協会主催の年度のランキングを決定する総合選手権大会で10連覇を達成し、技術力・競技力の面で牽引役として活躍している安藤則夫・飯野博英組(ルネサステクノロジ)が平成17年11月12~14日に埼玉県久喜市・春日部市他で開催された第22回全日本シニアバドミントン選手権大会に出場し、40歳以上男子ダブルスで3位に入賞する活躍をした。
(4)市町村合併協議会議の開催
平成18年1月23日に、高崎市と群馬町、箕郷町、倉渕村、新町が合併することが決まり、18年度からの活動をどのようにしていくかの調整をする必要が出てきた為、本協会が中心となり、群馬県バドミントン協会に登録をしている各町村のクラブに事前のアンケートを行った。それを受けて平成18年2月1日に各クラブの代表者にお集まりを頂き、高崎市中央体育館にて合併後のことについて話し合いが持たれた。その結果、①平成18年度から本協会に加入する②県協会等への登録手続きは本協会事務局を通して行う③各町村の代表者の方は本協会役員になって頂く、等のことが合意された。そして、平成18年度の定期総会にて合併協議会議の報告がなされ、満場一致で採択され、スムーズな合併ができた。なお、同年10月1日に合併の榛名町とも個別に調整をして前記同様の内容で合併をした。
(5)第44回 平成18年度 県民体育大会 悲願の優勝
平成18年11月12日(日)伊勢崎市民体育館において開催された。毎年「今年こそ」の意気込みで戦いに臨んできたが、あと一歩のところで優勝を逃してきた。この日は、飯野博英選手兼監督以下、安藤則夫、小島敏計、外所一哉、木村誠弘、権藤和彦、松村絵里香、関紀子、中嶋愛美、伊藤伯子、川口千恵、酒井真紀子の10名で「何としても初優勝を」と大会に臨んだ。初戦は伊勢崎市を5-0で下した。準決勝戦はみどり市と対戦。男子ダブルス・女子ダブルスがそれぞれ1勝1敗で2-2となり、勝敗の行方は混合ダブルス戦に持ち越された。混合ダブルス戦の飯野・松村組の試合はファイナルゲームまで縺れ、終始積極的な攻めと冷静な試合運びで競り勝ち、高崎市に勝利を呼び込んだ。その勢いで臨んだ決勝戦は桐生市と対戦。試合はマッチ方式で行われ、女子ダブルスが1勝1敗になったものの男子ダブルスが2勝して、念願であった初優勝に輝いた。なお、後日関係者にお集まりを頂き、監督と選手を囲み、永年の労をねぎらうと共に更なる活躍を祈念して祝杯を挙げた。
(6)第45回 平成19年度 県民体育大会 準優勝
平成19年11月11日(日)伊勢崎市民体育館において開催された。前年度の初優勝の勢いで、2連覇を目指した。太田市に及ばなかったものの準優勝に輝いた。
(7)全国シニア選手権大会で準優勝
 県民体育大会でも活躍をしている本協会所属の中嶋愛美(ルネサステクノロジ)が平成19年11月23~25日に福井県福井市で開催された第24回全日本シニアバドミントン選手権大会に出場し、30歳以上女子ダブルスで準優勝に輝いた。
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2 平成20年代前半 (2008~2013)
(1)本協会選手全国大会での活躍 ~市川敬美全日本教職員で連覇~
 県民体育大会でも活躍をしている本協会所属の市川敬美(高崎経済大学附属高等学校)が、平成21年8月11~14日に兵庫県神戸市で開催された第48回全日本教職員バドミントン大会に出場し、女子シングルス30歳以上で優勝に輝いた。また、翌年8月4~8日に鹿児島県薩摩市で開催された第49回全日本教職員バドミントン大会に出場し、女子シングルス30歳以上で優勝に輝き、この種目で見事に2連覇を果たす活躍をした。
(2)第47回 平成21年度 県民体育大会 準優勝
平成21年11月8日(日)伊勢崎市民体育館において開催された。前年度3位に終わり、更なる上位をめざして強化練習をして大会に臨んだ。決勝で桐生市に2-3で惜敗したものの準優勝に輝いた。
(3)ジュニア育成 ~丸尾亮太郎ナショナルチームBに選出~
 昭和53年度に小学生(4~6年生)を対象に始まった教室が終了後は、そのまま高崎市立中居小学校ジュニアクラブ設立へと受け継がれ、講師として本協会役員が指導にあたってきた。現在も、事業本部本部長の原田佳一により基礎体力づくりと基本技術の習得を中心とした指導が継続されている。一方、「これからのバドミントン界を担う人材の育成」という大きな目標をもって小林克史現会長が理事長時代から毎週行ってきたジュニア育成強化練習会において育った選手が全国大会での活躍をみせている。その最たる者が丸尾亮太郎であろう。丸尾は、高崎市立中居小学校から佐野中学を卒業するまで小林克史が手塩にかけて育ててきた逸材の一人であった。中学生の時にも全国大会で活躍。その後、本県バドミントン強豪校である伊勢崎清明高校に進んだ。そして、2年生の時のインターハイでベスト8、3年生の時にはインターハイでシングルス3位に入賞した。その活躍が認められて、高校在学中に異例の抜てきで2010年日本代表チームBに選ばれた。今後の更なる活躍が期待されている。
また、県内の小中学生は競技力においても東毛圏に押され気味の状態にあり、高崎市だけに拘らず近隣の市町村の将来性のある選手も受入れて指導にあたっており、そうした中からも全国大会で活躍する選手が育ってきている。
(4)第48回 平成22年度 県民体育大会 準優勝
 平成22年11月14日(日)伊勢崎市民体育館において開催された。準決勝で太田市に3-2で競り勝って決勝に進んだが、桐生市に力及ばず2年連続準優勝に輝いた。
(5)家庭婦人バドミントン教室の開催
 昭和51年9月、高崎市教育委員会の主催による家庭婦人の初心者を対象にバドミントン教室が始まり、初回から本協会役員が指導にあたっている。この教室の受講生の中から後日、本協会役員として、また、この教室の指導者として活躍するに至っている。現在も継続されて開催されており、講師として本協会の普及部長等が指導にあたり、社会体育の健全なる発展と市民の体力の向上に寄与している。
(6)選手強化合宿の開催
 本協会では、毎年、選手指導本部が中心になり県民大会等に向けての選手強化練習を実施して、一定の成果を上げてきた。平成23年度からは、選手強化練習の一環として1泊2日の合宿を行っている。暫く途絶えていたが、選手や会員からの要望もあり再開をした。参加者は県民大会選手を中心に技術の向上を目指す者で、平成23年7月17~18日が28名、24年9月29~30日が27名、25年9月28~29日が25名となっている。場所は、2日間に亘って体育館の全面貸切が可能な会場を探し、新潟県南魚沼市内で行った。
(7)本協会選手全国大会での活躍 ~中嶋愛美全国シニアで連覇~
 平成23年7月16~18日山梨県甲府市・笛吹市で開催された平成23年度第28回全日本シニアバドミントン選手権大会に出場した中嶋愛美は、35歳以上女子ダブルスで優勝に輝いた。また、翌年11月17~19日に埼玉県久喜市・幸手市他で開催された第29回平成24年度全日本シニア選手権においても、35歳以上女子ダブルスで優勝に輝き、2連覇を達成した。中嶋愛美は更に、平成25年11月16~18日に愛媛県松山市他で開催された第30回平成25年度全日本シニア選手権にも出場し、3連覇は逃したものの準優勝に輝き活躍を続けている。
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(8) 群馬県バドミントン協会との連携
 本協会は、群馬県バドミントン協会の加盟団の一つとして、その活動に理解と協力をしている。具体的には、登録人数において常に県内市町村のトップを維持して貢献をしている。また、県協会が主催する群馬県団体選手権大会や群馬県小学生総合体育大会、一般を対象にした普及大会をはじめ、全国シニア選手権大会や全国家庭婦人選手権大会等の県協会が主管する全国大会の予選会等の大会運営の協力や審判員の派遣等を行っている。また、本協会会員の日本バドミントン協会等への登録手続きの事務処理や各種の大会の要項の配布、公認審判員講習会等の案内等、県協会と協力してバドミントンの普及と県民の健全なる体育の向上に寄与している。
(8) 地域との交流と貢献
 本協会は、前記した家庭婦人バドミントン教室以外にも、勤労青少年ホーム(アクティブ)や青年センターをはじめ、高崎心身障害総合サービスセンター(ハーモニー高崎ケアーセンター)等で開催される講座に本協会役員を講師として派遣している。また、近年は高崎地域勤労者スポーツ協会が主催する高崎市勤労者バドミントン大会の運営にも役員や会員を派遣して大会運営にあたる等、障害者から青少年、シニアまで、生涯スポーツとしてのバドミントンの普及や社会体育の健全なる発展と市民の体力の向上に貢献を続けている。

3 現在の高崎市協会
高崎市協会の平成16年度から今日までのあゆみをまとめてきたが、平成25年度の本協会の概要は次の通りである。
(1) 基本方針と各本部の活動方針
① 基本方針
Ⅰ 協会運営の活性化
Ⅱ 各種大会要綱の見直しと充実
Ⅲ 公認審判員、スポーツ指導者資格の取得啓蒙
Ⅳ 選手強化・育成の計画と実施
Ⅴ 県協会への協力

② 各本部の活動方針
[運営本部]
1情報の共有化と会員登録の増加・推進
   2広報活動の推進
3各種資格の取得啓発
     4体育協会賛助会員への協力
[事業本部]
1各種大会の見直しと充実を図る
2講習会の開催
3 ホームページの更新
[選手指導本部]
1 県民大会等に向けての選手強化
   2 強化指定選手の選出と育成
   3 講習会への講師派遣
(2) 事 業
① 各種大会の実施
○第26回レディース・ミックス大会(ダブルス)
平成25年4月7日(日) 高崎市中央体育館  参加者 44名
○第28回団体選手権大会
平成25年5月18日(土) 高崎市中央体育館  参加者 30チーム(183名)
○第41回高崎市シングルス選手権大会・シニアダブルス大会
平成25年7月15日(月) 高崎市中央体育館 参加者 171名
○第68回高崎市民体育大会 個人戦(一般ダブルス、ジュニアシングルス)
平成25年8月17日(土) 高崎市浜川体育館 参加者 284名(一般) 28名(ジュニア)
○第68回高崎市民体育大会 団体戦
平成25年9月16日(月) 高崎市中央体育館 参加者 40チーム(225名)
○高崎市総合選手権大会(シングルス・ダブルス)
平成26年3月2日(日) 高崎中央体育館 参加者 51名
○第16回高崎市高校生大会(ダブルス)
平成26年3月8日(土) 高崎市中央体育館 参加者 150名
② 講習会の実施
○平成25年度 婦人バドミントン教室
期  間  平成25年5月8日~平成25年7月24日
会  場  高崎市浜川体育館   受講者 14名
③ 選手強化の実施
○ 県民体育大会強化合宿
 期 間 平成25年9月29日~29日  会  場  新潟県南魚沼市

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